鬱憂（読み）ウツユウ

デジタル大辞泉

うつ‐ゆう〔‐イウ〕【鬱憂】

［名］(スル)心がふさいで晴れ晴れとしないこと。憂鬱。
「功名の為に―せば此かくの如く、終に発狂するに」〈織田訳・花柳春話〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

うつ‐ゆう‥イウ【鬱憂】

1. 〘 名詞 〙
2. ① ( 形動 ) 心が沈んで、はればれとしないこと。憂鬱。鬱悒(うつゆう)。
   1. [初出の実例]「zwaarmoedige gedachten 鬱憂ナル思ヒ」(出典：和蘭字彙（1855‐58）)
   2. 「あふさきるさの徘徊(もとほり)に、身の鬱憂を紛れむと」(出典：海潮音（1905）〈上田敏訳〉大饑餓)
3. ② ( ━する ) 気がふさがること。
   1. [初出の実例]「功名の為めに鬱憂(ウツイウ)せば此くの如く、終に発狂するに至らんのみ」(出典：花柳春話（1878‐79）〈織田純一郎訳〉二四)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【鬱憂】うつゆう

憂える。

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出典　平凡社「普及版 字通」