日本歴史地名大系 「鬼ヶ城本城跡」の解説 鬼ヶ城本城跡おにがじようほんじようあと 三重県:熊野市木ノ本浦鬼ヶ城本城跡[現在地名]熊野市木本町 城山鬼ヶ城のすぐ上の標高一五三・二メートルの山頂を中心に、南北三〇〇メートルにわたる。「紀伊続風土記」に「有馬和泉守の城にて和泉守の隠居地」とある。有馬和泉守忠親は嗣子がなく、甥の河内守忠吉を養子とし、この城を築いて隠居したが、まもなく実子孫三郎が生れたので忠吉を久生屋(くしや)で自刃させた。怒った河内守の親族と北山郷(飛鳥・五郷・神川)の者がこの城を攻め、忠親は敗れて自刃した(紀伊続風土記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by