忠吉(読み)タダヨシ

デジタル大辞泉 「忠吉」の意味・読み・例文・類語

ただよし【忠吉】

[1572~1632]江戸初期の刀工肥前の人。本名橋本新左衛門埋忠明寿うめただみょうじゅに学び、鍋島家に仕えた。武蔵大掾だいじょうを受領し、忠広と改名

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精選版 日本国語大辞典 「忠吉」の意味・読み・例文・類語

ただよし【忠吉】

  1. [ 1 ] 江戸初期の刀工。肥前(佐賀県)の人。鍋島家お抱えの刀鍛冶。姓は橋本。通称、新左衛門。寛永元年(一六二四)武蔵大掾を授けられ忠広と改名。寛永九年(一六三二)没。
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 [ 一 ]の鍛えた刀。
    1. [初出の実例]「肥前の忠吉(タダヨシ)弐尺三寸、同作(どうさく)壱尺八寸の指添(さしぞへ)」(出典浮世草子男色大鑑(1687)一)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「忠吉」の解説

忠吉 ただよし

肥前忠吉(ひぜん-ただよし)

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世界大百科事典(旧版)内の忠吉の言及

【刀鍛冶】より

…しかし,桃山時代になると刀工の分布状態は一変し,新たに発展した城下町や商業都市に刀工は集まり,藩の抱え鍛冶として禄を与えられた刀工も現れた。将軍家の下坂康継,仙台伊達家の国包(くにかね),加賀前田家の兼若,安芸浅野家の輝広,肥前鍋島家の忠吉はその代表的な刀工であり,幕末まで代々その名跡と技術を継承している。1876年の廃刀令により刀鍛冶の歴史は閉じるが,その間,刀工の数は2万4000に達するという。…

※「忠吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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