鬼ヶ岩屋洞穴遺跡
おにがいわやどうけついせき
[現在地名]野市町東佐古
聞楽山(三六八・三メートル)の南西の山腹に大きく開口した、鬼ヶ岩屋とよばれる洞穴内にある。山麓の傾斜変換線からの比高は一五〇メートル。弥生後期の洞穴遺跡であるが、本格的な発掘調査は行われていない。洞穴内からは当地方の後期初頭の弥生式土器である横手II式土器片、貝製品・獣骨・貝殻などが発見されている。北東には弥生中期末―後期中葉の遺物を多量に出土した土佐山田町逆川の竜河洞洞穴遺跡があり、同遺跡と同様に弥生時代の高地性集落と関連した特殊な生活遺跡と考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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