日本歴史地名大系 「鬼越村」の解説 鬼越村おにごえむら 千葉県:市川市鬼越村[現在地名]市川市鬼越一―二丁目・鬼高(おにたか)一―四丁目・高石神(たかいしがみ)・田尻(たじり)三―四丁目など八幡(やわた)村の東に位置し、北は北方(ぼつけ)村、東は高石神村。佐倉道が横断し、集落は八幡宿に続いて同道に沿って形成される。寛永三年(一六二六)の朝比奈弥市郎(弥一郎)の書上(国立国会図書館所蔵文書)に村名がみえ、旗本朝比奈領。村高は五六〇石余で、ほかに新田一四町九反余があった。朝比奈氏は延宝元年(一六七三)泰周の代に弟泰景に所領を分知し(寛政重修諸家譜)、元禄一三年(一七〇〇)頃の下総国各村級分では高六七五石余、旗本朝比奈氏二家の相給。検地は延宝五年に行われている(寛政四年「村明細帳」松沢家文書)。分家の朝比奈氏は寛政三年(一七九一)泰甲の代に断絶し、分家領は幕府領となった(「寛政重修諸家譜」など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by