鮑珠(読み)アワビタマ

デジタル大辞泉 「鮑珠」の意味・読み・例文・類語

あわび‐たま〔あはび‐〕【×珠】

真珠。古くは、アコヤガイではなく、アワビから真珠をとった。
かづき採るといふ―」〈・四一〇一〉

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精選版 日本国語大辞典 「鮑珠」の意味・読み・例文・類語

あわび‐たまあはび‥【鮑珠・鰒珠】

  1. 〘 名詞 〙 アワビ貝の腹中に生ずる真珠。今日の真珠はほとんどアコヤ貝真珠であるが、上代ではアワビ真珠が主であった。鮑白珠。
    1. [初出の実例]「淡路の 野島の海人の 海(わた)の底 沖つ海石(いくり)に 鰒珠(あはびたま) さはに潜(かづ)き出」(出典万葉集(8C後)六・九三三)

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