鮒田村(読み)ふなだむら

日本歴史地名大系 「鮒田村」の解説

鮒田村
ふなだむら

[現在地名]紀宝町鮒田

高岡たかおか村の南、相野谷おのだに川が熊野川に注ぐ合流地点にある。「熊野年代記」元慶七年(八八三)の項に「新宮舟田鈴木戸志雄娘産二男二女」と記され、舟田ふなだの地名がみえる。永徳二年(一三八二)一〇月一九日の熊野山総神官等注進状(熊野速玉大社古文書古記録)には「船田」と記される。慶長六年(一六〇一)一二月六日付の和歌山藩より三方社人中への寄進状(同文書)に「鮒田村之内弐石弐斗九升」と記されている。同年の検地帳(徳川林政史蔵)に「相野庄之内鮒田村」とある。新宮領で相野谷組に属する。近世初期の家数二八(「新宮藩御勘定方旧記」和歌山県史近世史料編)、後期には五五(紀州新宮領分見聞記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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