鯰江村(読み)なまずえむら

日本歴史地名大系 「鯰江村」の解説

鯰江村
なまずえむら

[現在地名]愛東町鯰江

愛知川右岸、中戸なかと村の北西に位置する。往古鯰江庄の一部で、現集落は鯰江城跡にあたり、落城後は雑草・竹藪の中であったためか、あるいは城主であった森氏の名をとり、鯰江森なまずえもり村とよばれたが、のちに鯰江村となった。なお森氏は鯰江氏の同族。室町期には鯰江氏の支配がなされ、天文二一年(一五五二)には愛知川右岸に鯰江堤を築堤しており(本願寺日記)、この付近に大坂石山本願寺領があった。天正九年(一五八一)には「中野之郷」(現上中野・下中野)と草刈地の境界・用水争論がおこった(「成田重政等連署状案」今堀日吉神社文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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