鰻登(読み)うなぎのぼり

精選版 日本国語大辞典 「鰻登」の意味・読み・例文・類語

うなぎ‐のぼり【鰻登】

〘名〙
① つかんだウナギが手からすべり抜けようとして上へ上へとのぼること。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「ぬるぬるぬるぬるかん出(でへ)て、にょろヲリにょろヲリ鰻のぼりイするだア」
② 停滞することなく、登っていくこと。気温物価上昇出世の早い場合にもいう。〔諺苑(1797)〕
人情本・恩愛二葉草(1834)初「十両つばまればせめて此の金二十両と鰻登(ウナギノボ)りの欲心に」
③ のらくらして、つかまえどころのないこと。
合巻・其俤夕暮譚(1826)「明日はきっと発足する、間違ひないと被仰っても、夜があけて見ると、一日々々と、鰻(ウナギ)のぼりののんべんぐらり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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