鱗勝院(読み)りんしよういん

日本歴史地名大系 「鱗勝院」の解説

鱗勝院
りんしよういん

[現在地名]秋田市旭北栄町

てら町の最北端、六道の辻ろくどうのつじの西にある。曹洞宗、義峯山と号し、本尊釈迦牟尼仏

佐竹家中総系図に「曹洞宗天巽派出脈、当家御一家額田蔵人大夫義連開基の寺なり、九代目樹珊和尚義重公御帰依によつて秋田御下向の御跡をしたひ、当国へ罷下、六江(六郷)にて此寺を御建立」とある。額田姓は小野崎氏の支族額田氏と思われる。そこで開基を小野崎氏とすることもある(「秋田六郡寺院調書」県立秋田図書館蔵)。寛永四年(一六二七)の窪田配分帳によれば寺領五〇石。

民衆との結付きも強く、三社祭は参詣人も多かった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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