鱗粉(読み)リンプン

大辞林 第三版の解説

りんぷん【鱗粉】

チョウやガのはねの表面をおおう微細で扁平な構造物。色素顆粒に満たされ、固有の紋様を形成する。鱗片。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鱗粉
りんぷん

昆虫のはねや体の表面を覆う微小で平たい葉状物をいい、柄状の一端で表面についている。典型的なものは(りんし)類に属するチョウやガのはねにみられ、その表面を瓦(かわら)状に覆い、色模様をつくっている。鱗粉は鱗片ともいうが、円板状から毛状のものまで形は多様で、細長くて毛に近い形のものは鱗毛とよばれる。発生学的には剛毛と相同で、上皮細胞層に生じた鱗原細胞が分裂後に棍棒(こんぼう)状突起を出し、これが平たく広がって内部に空洞が生じ、表面には多数の平行した隆条ができる。[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

りん‐ぷん【鱗粉】

〘名〙 昆虫類チョウ(鱗翅)目のはねの表面を覆う毛状・葉状の扁平物。表皮細胞から分泌されたキチン質からなり、色素顆粒が沈積し、はねの表面の固有の紋様を形成する。粉状に見えるところからいう。鱗片
※谿間にて(1959)〈北杜夫〉二「けばけばしい鱗粉に装われた蝶が舞いあがってくる」

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