鳥崎村(読み)とりさきむら

日本歴史地名大系 「鳥崎村」の解説

鳥崎村
とりさきむら

[現在地名]遊佐町吹浦ふくら

吹浦村の北にあり、庄内海岸に面する。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高一七石余。寛永元年庄内高辻帳では高二七石余。享和三年(一八〇三)には家数一五・人数七六(「村数家数人高控帳」斎藤文書)庄内要覧によれば免四ツ一分、家数一九。延享三年(一七四六)の巡見使御用覚帳(杉山文書)では高三〇石余、免四ツ一分。肝煎は与左衛門、長人百姓は右馬之丞で、家数一七・人数八八、塩釜釣釜一、塩年貢五石・山御年貢二斗余。当村の南端温泉がある。かつて酒田商人玉木金右衛門が浴場を開いたが、波浪の害で廃業。文政一一年(一八二八)肝煎与右衛門と長人百姓佐次右衛門は、吹浦村肝煎・長人百姓・大組頭津右衛門と連名で、大庄屋斎藤隼之助に浴場開設願を出し許された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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