鳩槃荼(読み)クハンダ

デジタル大辞泉 「鳩槃荼」の意味・読み・例文・類語

くはんだ【鳩槃荼】

《〈梵〉kumbhāṇḍaの音写。「くばんだ」とも》増長天眷属けんぞくで、人の精気を吸う鬼神。鳩槃荼鬼。鳩槃荼夜叉神。

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精選版 日本国語大辞典 「鳩槃荼」の意味・読み・例文・類語

くはんだ【鳩槃荼】

  1. ( [梵語] Kumbhāṇḍa の音訳。「冬瓜鬼」「甕形鬼」などと訳す ) 仏語。増長天の眷族一つ。人の精気を食う鬼神。首から上は馬形で、他は人の姿をもって描かれる。風のように足が速いとされる。鳩槃荼鬼。鳩槃荼夜叉神。

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世界大百科事典(旧版)内の鳩槃荼の言及

【八部衆】より

…またこれとは別に,四天王の配下とされる八部衆がある。(1)乾闥婆,(2)毘舎闍(ぴしやじや)(ピシャーチャPiśāca),(3)鳩槃荼(くはんだ)(クンバーンダKumbhāṇḍa),(4)薛茘多(へいれいた)(プレータPreta),(5)竜,(6)富単那(ふたんな)(プータナーPūtanā),(7)夜叉,(8)羅刹(ラークシャサRākṣasa)。このうち(2)と(8)は食人鬼の一種。…

※「鳩槃荼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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