鳳字(読み)ホウジ

デジタル大辞泉 「鳳字」の意味・読み・例文・類語

ほう‐じ【×鳳字】

《「世説新語簡傲から》「鳳」の字を二つに分けると「凡」「鳥」となるところから、才能のない平凡な人物をあざけっていう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鳳字」の意味・読み・例文・類語

ほう‐じ【鳳字】

〘名〙 (中国、三国魏の呂安が親友嵆康を訪れて不在だったとき、康の兄の嵆喜が招き入れようとしたがはいらず、門上に「鳳」と書して帰った。喜は、鳳という字が「凡」と「鳥」とに分解され、自分をともに語るに足らぬ凡鳥とあざけった呂安の意に気づかず、喜んだという「世説新語‐簡傲」の故事から) 才能のない人・凡庸の人などをあざけっていう語。

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普及版 字通 「鳳字」の読み・字形・画数・意味

【鳳字】ほうじ

鳳字を分って凡鳥とする。

字通「鳳」の項目を見る

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