鳴物師(読み)ナリモノシ

デジタル大辞泉 「鳴物師」の意味・読み・例文・類語

なりもの‐し【鳴(り)物師】

長唄歌舞伎下座音楽で、鳴り物を扱う囃子方はやしかた出囃子の場合、雛段ひなだん下段に並ぶので下方したかたともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「鳴物師」の意味・読み・例文・類語

なりもの‐し【鳴物師】

  1. 〘 名詞 〙 長唄や歌舞伎の下座音楽で、三味線以外の鳴物をあつかう囃子方(はやしかた)。下方(したかた)。なりもの。
    1. [初出の実例]「日本橋区堀留の、杉の森に住んでゐた堅田といふ鳴物師」(出典:旧聞日本橋(1935)〈長谷川時雨〉神田附木店)

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世界大百科事典(旧版)内の鳴物師の言及

【囃子方】より

… なお,狂言にも囃子演奏を必要とする演目があり,その場合は能の囃子方が出演する。【松本 雍】 歌舞伎では,広義には,唄方,三味線方および打楽器(大鼓,小鼓,太鼓その他),管楽器(能管,篠笛(しのぶえ)など)の演奏者(鳴物師)すべてを囃子方と呼ぶ。戦前までは唄方,三味線方,鳴物師は楽屋の一つの控室で,1人の囃子頭によって統率されていたため,囃子方は広義の意味をもっていた。…

※「鳴物師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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