鴨川をどり(読み)かもがわおどり

改訂新版 世界大百科事典 「鴨川をどり」の意味・わかりやすい解説

鴨川をどり (かもがわおどり)

京都先斗(ぽんと)町の芸妓連による舞踊会。春には京都の花街舞踊がいっせいに開幕されるが,鴨川をどりは都をどりと並んでその代表的なもの。1872年(明治5)に創立され,幸若舞と歌舞伎舞踊を採り入れて流派を開いた篠塚流振付を担当し,中西蝶二劇作家劇評家,1875-1937),山岸荷葉(小説家,1876-1945),林悌三(舞台美術家,1911-78)等によって新味のある舞踊が上演されたが,いまもその伝統が残っている。最近は東京の尾上菊之丞が振付に当たっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 四郎

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android