鴻池幸武(読み)コウノイケ ヨシタケ

20世紀日本人名事典 「鴻池幸武」の解説

鴻池 幸武
コウノイケ ヨシタケ

昭和期の文楽研究家



生年
大正3(1914)年7月15日

没年
昭和20(1945)年

出生地
大阪府大阪市

学歴〔年〕
早稲田大学文学部国文科〔昭和12年〕卒

経歴
12代目鴻池善右衛門の二男。幼時から古典芸能に親しんだ。卒業後、早大演劇博物館に勤め、石割松太郎師事して文楽の研究を続けた。文楽の技芸の低下を嘆き、名人の芸談収集に力を注ぐ。親交のあった武智鉄二に多大の影響を与えた。昭和19年召集され20年春フィリピンで戦死した。著書に「栄三自伝」「道八芸談」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鴻池幸武」の解説

鴻池幸武 こうのいけ-よしたけ

1914-1945 昭和時代前期の文楽研究家。
大正3年7月15日生まれ。12代鴻池善右衛門の次男。早大演劇博物館につとめ,石割(いしわり)松太郎に師事。名人の芸談収集につとめ,「道八芸談」「栄三自伝」を自費出版する。その文楽研究は武智鉄二に影響をあたえた。昭和19年召集をうけ,20年フィリピンで戦死した。32歳。大阪出身。早大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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