朝日日本歴史人物事典 「鴻雪爪」の解説
鴻雪爪
生年:文化11.1.1(1814.2.20)
幕末明治期の宗教家で御岳教の第2代管長。備後国(広島県)因島の生まれで,越前(福井県)孝顕寺,次いで井伊家の菩提所である彦根清涼寺の住職を勤め,鉄面清拙和尚と号した。維新後,宗教行政にかかわるなか,明治4(1871)年に還俗し神道家となる。翌年,教部省御用掛となり,中教正,東京金刀比羅神社祠官などを経て,明治12年に大教正。明治18年から37年まで,御岳教の第2代管長。<著作>『山高水長図記』『江湖翁遺藁』<参考文献>阪本健一『明治神道史の研究』
(井上順孝)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報