鵜住居村(読み)うのすまいむら

日本歴史地名大系 「鵜住居村」の解説

鵜住居村
うのすまいむら

[現在地名]釜石市鵜住居町

両石りよういし村の北、鵜住居川の下流域にあり、東は片岸かたぎし村・箱崎はこざき村および根浜ねばま砂嘴によって海に臨む。西は栗林くりばやし村。浜街道が南北に通り、同川を南に渡ると西に新田とよばれる地があり、家二軒があった。常楽じようらく寺という寺もあり、一町余で鵜住居の集落に着く。家は四〇軒。中ほどから箱崎村に行く道が分れ、七町ほど行くと両石村との境のこいノ峠に至る(三閉伊路程記)。駅場の北、常楽寺前で浜街道と分れ、鵜住居川をさかのぼって栗林村橋野はしの村から笛吹ふえふき峠を越えて遠野へ行くあお通が通る。

元和二年(一六一六)の南部利直請取状(盛岡浜田文書)によると、慶長一九年(一六一四)大槌御蔵納米として鵜住居村は二ツ九分七にあたる六九駄一斗三升五合、根浜村は三ツ三分半にあたる二〇駄片馬一斗二升三合を納めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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