鵜沢寿(読み)ウザワ ヒサシ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「鵜沢寿」の解説

鵜沢 寿
ウザワ ヒサシ


職業
能楽囃子方(大倉流小鼓方)

専門
小鼓

肩書
重要無形文化財保持者(能囃子方・小鼓)〔昭和57年〕

生年月日
明治41年 8月9日

出生地
千葉県 市川市

学歴
愛宕商卒

経歴
象牙細工師の四男に生まれる。両親の能好きがきっかけで能楽の道に入る。大正10年大倉流小鼓方・北村一郎師事、14年「翁」脇鼓初舞台。昭和3年内弟子から独立。15年「道成寺」を披く。18年から終戦まで立川の工場に徴用される。29年より能楽三役養成会教務講師を務める。小鼓の第一人者で、40年より日本能楽会会員。53年「関寺小町」を披く。54年古稀記念祝賀能を開催。57年人間国宝に認定される。

所属団体
日本能楽会

受賞
勲四等旭日小綬章〔昭和63年〕

没年月日
平成9年 3月30日 (1997年)

家族
長男=鵜沢 速雄(能楽囃子方),孫=鵜沢 洋太郎(能楽囃子方)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「鵜沢寿」の解説

鵜沢 寿
ウザワ ヒサシ

大正・昭和期の能楽囃子方(大倉流小鼓方)



生年
明治41(1908)年8月9日

没年
平成9(1997)年3月30日

出生地
千葉県市川市

学歴〔年〕
愛宕商卒

主な受賞名〔年〕
勲四等旭日小綬章〔昭和63年〕

経歴
両親の能好きがきっかけで能楽の道に入る。大正10年北村一郎に師事、14年「翁」で初舞台。小鼓の第一人者で、昭和40年より日本能楽会会員。57年人間国宝。代表的な舞台に「道成寺」「関寺小町」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鵜沢寿」の解説

鵜沢寿 うざわ-ひさし

1908-1997 大正-平成時代の能楽師小鼓方。
明治41年8月9日生まれ。北村一郎に大倉流をまなび,大正10年「翁」脇鼓で初舞台。昭和57年人間国宝。平成9年3月30日死去。88歳。千葉県出身。愛宕商業卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「鵜沢寿」の解説

鵜沢 寿 (うざわ ひさし)

生年月日:1908年8月9日
昭和時代;平成時代の能楽囃子方(大倉流小鼓方)
1997年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鵜沢寿の言及

【大倉流】より

…能楽協会に20名弱の役者が登録され,東京,大阪を中心に活躍している。流儀に重要無形文化財各個指定(人間国宝)の鵜沢寿がいる。この流儀は調緒(しらべお)(ことに横調べ)をゆるく掛け,打つ指を変えて音色を微妙に変化させる。…

※「鵜沢寿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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