鶯宿郷(読み)おうしゆくごう

日本歴史地名大系 「鶯宿郷」の解説

鶯宿郷
おうしゆくごう

現鶯宿を遺称地とする戦国期の郷。九一色くいしき諸郷の一で、大宿とも記される。中道なかみち往還が通過する交通の要衝。永禄二年(一五五九)二月二一日の紀州熊野那智大社の願文(潮崎万良文書)に「大すくのたい大郎」の名がみえる。天正五年(一五七七)二月二二日に武田勝頼は、以前から与えられていた「鶯宿之郷」などの九一色諸郷への諸役免許を改めて保証した(「武田家印判状写」西湖区有文書)。これは中道往還に沿った九一色の郷々が本栖城もとすじよう(現上九一色村)などへの在番、往還の整備、物資の流通などを担っていたことによるとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む