鶴来往来(読み)つるぎおうらい

日本歴史地名大系 「鶴来往来」の解説

鶴来往来
つるぎおうらい

江戸期の鶴来―金沢城下間の往来。石川・河北両郡地図(県立歴史博物館蔵)に鶴来往来とみえ、鶴来街道ともいう。鶴来道(寛文八年「鶴来道算用覚」後藤文書、金沢市野町一丁目所在の道標)剣道(延宝九年「石川郡十村書上」改作所旧記)・金沢往来道(天明五年「鶴来村絵図」鶴来町立博物館蔵)とも記す。中世においても白山本宮・金剣きんけん宮の門前市から宮腰みやのこし(現金沢市)への流通路が想定されるが、ルートは未詳。江戸期のルートは、鶴来宿から月橋つきはし村を経て小柳出おやなぎで村の茶屋まで二三町三〇間、茶屋から坂尻さかじり村・曾谷そだに村、四十万しじま(現金沢市)を経て額谷ぬかだに村まで一里三町三二間、同村から高尾たかお村・くぼ村・山科やましな村・伏見新ふしみしん村を経て地黄煎じおうせん村まで一里四町四〇間、同村から金沢城下(以上現同上)まで一四町二間で、全行程三里九町四四間(三州地理志稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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