鶴瀬村(読み)つるせむら

日本歴史地名大系 「鶴瀬村」の解説

鶴瀬村
つるせむら

[現在地名]大和村鶴瀬

初鹿野はじかの村の西、日川ひかわ渓谷右岸に位置し、甲州道中鶴瀬宿がある。「甲斐国志」はツルゼと読みを付す。永禄九年(一五六六)一月一六日「鶴瀬」の佐藤与五左衛門は、都留つる郡を領していた小山田信茂から郡中諸役所通行の際の市馬一疋分の役を免除されている(小山田信茂過所「古文書雑集」若尾資料)。佐藤氏はすでに天文二四年(一五五五)初狩はつかり(現大月市)の役所にかかわる過所を小山田氏より受けていることから(同年四月晦日「小山田信有伝馬手形写」同資料)、当地を本拠とし、笹子ささご峠を越えて盆地都留郡を結んだ商人であったと推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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