鶴見輪中
つるみわじゆう
天竜川の中洲に形成された輪中。文化一二年(一八一五)の天竜川御普請絵図(浜松市博物館蔵)によると、天竜中川と天竜西川に挟まれた地域。中世は北半が蒲御厨、南半は河勾庄に含まれたとみられる。近世には長上郡庄屋村・小池村・安富村・鶴見村・新貝村・西大塚村・三郎五郎新田・北長十郎新田・領家村・東金折村・三河島村・東村、豊田郡老間村の一三村が存在し、幕府領として推移した。ただし東村は鶴見輪中に若干の耕地を有するものの、集落は天竜西川西岸に位置した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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