鷲尾山城跡(読み)わしおやまじようあと

日本歴史地名大系 「鷲尾山城跡」の解説

鷲尾山城跡
わしおやまじようあと

[現在地名]尾道市木ノ庄町木梨

木梨杉原氏の本拠で、標高三二〇メートルの急峻な鷲尾山(木梨山)に築かれた山城。県指定史跡。鷲尾城とも釈迦しやかみね城ともいう。杉原(椙原)氏は椙原すぎはら保から成長した豪族で、建武三年(一三三六)信平・為平兄弟が足利尊氏に従って戦功をたて、木梨きなし庄地頭職を宛行われ、木梨村北西部の鷲尾山城に信平、鷲尾山の南約一・四キロのえの城に為平が拠り、木梨庄一三ヵ村を支配したと伝える。杉原氏はこの地を中心に備後南西部の一大勢力となっていった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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