鷺不知(読み)さぎしらず

精選版 日本国語大辞典 「鷺不知」の意味・読み・例文・類語

さぎ‐しらず【鷺不知】

  1. 〘 名詞 〙 ( あまりにも小さいので鷺の目にもとまらないという意 ) 京都鴨川でとれる雑魚(ざこ)のごくこまかいもの。また、それをつくだ煮にした食品。生きたまま沸騰した湯にとおし、薄口醤油と砂糖とを加えて長時間たきつめたもの。におい消しに生薑(しょうが)を入れることもある。京都の名物であるが、今日ではほとんど産しない。
    1. [初出の実例]「此品は例の鷺知(サギシ)らず余り少しではござい升が」(出典:春雨文庫(1876‐82)〈松村春輔〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android