さぎ‐しらず【鷺不知】
- 〘 名詞 〙 ( あまりにも小さいので鷺の目にもとまらないという意 ) 京都の鴨川でとれる雑魚(ざこ)のごくこまかいもの。また、それをつくだ煮にした食品。生きたまま沸騰した湯にとおし、薄口醤油と砂糖とを加えて長時間たきつめたもの。におい消しに生薑(しょうが)を入れることもある。京都の名物であるが、今日ではほとんど産しない。
- [初出の実例]「此品は例の鷺知(サギシ)らず余り少しではござい升が」(出典:春雨文庫(1876‐82)〈松村春輔〉五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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