鸚鵡七十話(読み)おうむななじゅうわ(英語表記)Śukasaptati

世界大百科事典 第2版の解説

おうむななじゅうわ【鸚鵡七十話 Śukasaptati】

サンスクリットの説話集シュカサプタティ》。原本は失われ,原作者も年代も不明であるが,2種の異本が伝わっている。全体の枠物語によれば,賢い鸚鵡飼主の旅行中,情人の許に行こうとする妻の外出を止めるため,70夜にわたって毎夜興味ある話を語り,最後に窮境を脱する方法を尋ね,妻が返答を考えているうちに夜が明けると,その解決法を語り,かくして無事に夫を迎えた。ここに収められている話は多種多様であるが,浮気女の情事に関するものが多い。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の鸚鵡七十話の言及

【説話文学】より

…《屍鬼二十五話(ベーターラ・パンチャビンシャティカー)》は,数種の異本によって伝えられてひろく伝播し,チベット語や蒙古語にも翻訳されている。《鸚鵡七十話(シュカサプタティ)》も原本は失われ,原作者も年代も不明であるが,サンスクリットの2種の異本が伝わっている。ナフシャビーによるペルシア語訳(1330),これを基にしたトルコ語訳(15世紀),別のペルシア語訳(1794)は,いずれも《トゥーティー・ナーメ(鸚鵡物語)》とよばれている。…

※「鸚鵡七十話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

終末時計

アメリカの科学雑誌『ブレティン・オブ・ジ・アトミックサイエンティスツ』が毎号表紙に掲げている「地球最後の日」までの時間を表示する時計。核戦争の危機を訴え,1947年に初めて登場。米ソ冷戦の終結を迎えて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android