鹿をさして馬と為す(読み)しかをさしてうまとなす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鹿をさして馬と為す」の意味・わかりやすい解説

鹿をさして馬と為す
しかをさしてうまとなす

人を威圧したり、だましたりして、間違ったことや理屈にあわないことを押し通すこと。中国、秦(しん)の始皇帝の没後、宦官(かんがん)の趙高(ちょうこう)が幼少の胡亥を擁立して2代皇帝とし、自身は丞相(じょうしょう)となって権勢をほしいままにした。ついには皇位をうかがうに至り、ある日、自分の勢力を試そうとして、鹿を馬といって胡亥に献上し、その無理を押し通したが、趙高の威を恐れてだれひとり反対する者はいなかった、と伝える『史記』「秦始皇紀」の故事による。

[田所義行]

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