理屈(読み)リクツ

デジタル大辞泉 「理屈」の意味・読み・例文・類語

り‐くつ【理屈/理窟】

物事筋道道理。「―に合わない」「―どおりに物事が運ぶ」
無理につじつまを合わせた論理。こじつけの理論。へりくつ。「―をこねる」
[類語](1ことわり道理事理条理論理すじ筋道道筋辻褄つじつま理路理論ロジック合理合理的論理的理路整然ロジカル理詰め中正方正適正真正純正フェア正しい正当至当正道本筋正則公正まっとうまとも合法合法的ノーマル/(2理屈理屈詭弁きべんこじつけ空理空論講釈御託ごたく

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精選版 日本国語大辞典 「理屈」の意味・読み・例文・類語

り‐くつ【理屈・理窟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. もっともな論理。すじの通ったわけ。ことわり。道理。
    1. [初出の実例]「未梟禽之怒、理窟難究」(出典:都氏文集(879頃)五)
    2. 「我山に流布し給て諸宗の明徳をして開講論義を読れけるに理崛猶極めず思はれけれは」(出典:延慶本平家(1309‐10)一本)
  3. ( 形動 ) 理論ばかりにかたよること。また、そのようなさま。こじつけた理論。無理につじつまを合わせた条理。
    1. [初出の実例]「鴈ならばがんとは申さいで、りくつな事を申たゆへじゃ」(出典:天理本狂言・雁かりがね(室町末‐近世初))
    2. 「先師重ねて曰、角・来が弁皆理屈なり。我はただ花より松の朧にて、おもしろかりしのみと也」(出典:俳諧・去来抄(1702‐04)先師評)
    3. [その他の文献]〔晉書‐張憑伝〕
  4. 利益・都合・事情などにかなうこと。
    1. [初出の実例]「『土瓶は茶がわるうならうかと存じて、用意致して置きました』ト日向につりあり『こいつは理窟ぢゃ、どれどれ』」(出典:歌舞伎・五大力恋緘(1793)二幕)
  5. ( ━する ) 色事の事情や、段取りなど。諸分。また、色事をすること。
    1. [初出の実例]「青本は妹柱かくしと一枚絵がりくつを知り、どふぞすへは一つにしてやらんと」(出典:黄表紙・御存商売物(1782)上)
  6. やりくり。方策。心づもり。魂胆
    1. [初出の実例]「そしてソレ伊勢屋の方の理くつも、あの子は内へかくすのを、おめへがはたれへて遣ったじゃアねへか」(出典:洒落本・奴通(1780か))
  7. こごと。文句
    1. [初出の実例]「そんなにさわいだら又、やりてがみせ三味線の一といふ声でりくつをいふが」(出典:洒落本・通言総籬(1787)二)

り‐けつ【理屈】

  1. 〘 名詞 〙 「りくつ(理屈)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「此理(り)けつを噛分けて、味はふて見て下さりませ」(出典:浄瑠璃・行平磯馴松(1738)三)

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