鹿島錦(読み)かしまにしき

事典 日本の地域ブランド・名産品 「鹿島錦」の解説

鹿島錦[繊維・刺繍]
かしまにしき

九州・沖縄地方、佐賀県の地域ブランド。
鹿島市で製作されている。鹿島錦の起源は約180年前。鹿島鍋島藩主の夫人が、病床から眺めていた天井の網代模様の面白さに惹かれ、日常品に応用できないかと側近に命じたのが始まり。金・銀・漆を使って特製の箔紙に切目を入れ縦糸とし、絹糸横糸として織り込まれたもの。花・文字・文様などがデザインされている。佐賀県伝統的地場産品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「鹿島錦」の解説

鹿島錦

佐賀県鹿島市の伝統的織物金箔や漆で加工した和紙を細く切ったものを縦糸、絹糸を横糸として織りあげる。「佐賀錦」ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内の鹿島錦の言及

【佐賀錦】より

…江戸時代から佐賀藩支藩の鹿島藩家中で行われてきた手芸品。もとは鹿島錦と称していたが,1910年の日英博覧会に出品したときから佐賀錦と改称した。長さ45cm,幅30cmくらいの木製の組台に,金銀漆の箔の和紙を0.5~1mmに裁って経糸とし,多彩な絹糸を緯糸に用い,下に置いた図柄に従って竹べらで経糸をすくい,あぐり(一種の杼)を通し,綴錦風に柄を織り出したもの。…

※「鹿島錦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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