鹿籠牧苑
かごぼくえん
[現在地名]枕崎市西鹿籠
現枕崎市南西部、園見岳(二六二・四メートル)と坊津町境の宗前岳(二二一メートル)の間を流れる馬追川の上流一帯にあった鹿籠領主喜入氏の牧。両山の裾野にあたる。創始は明らかでないが、五代喜入季久に仕えた役人渡辺伊豆の系図(渡辺家蔵)に牧苑に狼が出たが、伊豆が摺木牟田で退治してから繁殖に向かったとあるので、江戸時代初期すでに存在していた。明和四年(一七六七)の鹿籠名数記(伊集院家文書)に「牧野あり上野下野に分かつ、当時馬数五八疋なり、近年馬数少し。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 