鹿野上村(読み)かのかみむら

日本歴史地名大系 「鹿野上村」の解説

鹿野上村
かのかみむら

[現在地名]鹿野町大字鹿野上

にしき川の支流しぶ川の流域に集落が点在する山村で、北は石見国鹿足かのあし(現島根県)、東は広瀬ひろせ(現玖珂郡錦町)と徳山藩領の須万すま(大部分は現徳山市)、西は大潮おおしお村、南は鹿野下かのしも村・金峰みたけ村などに囲まれる。萩藩領で前山代宰判所属。

伊勢神宮の御師が祓札を配布した時の手控である中国九州御祓賦帳の享禄五年(一五三二)分に「かのゝ牛見神衛門殿」とある。

慶長五年(一六〇〇)検地帳では「賀野庄」とあり石高二千三〇一石余。同一五年では賀野村として石高三千七四〇石余、うち田方が二五四町余で三千二二五石余、畠方八二町余で二五八石余、百姓屋敷四八七、小物成二八石余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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