麻の衣(読み)あさのころも

精選版 日本国語大辞典 「麻の衣」の意味・読み・例文・類語

あさ【麻】 の 衣(ころも)

  1. あさ(麻)の衣(きぬ)
    1. [初出の実例]「風ふけばとなせに落すいかだしのあさの衣に錦をりかく」(出典:散木奇歌集(1128頃)冬)
  2. あさ(麻)の衣(きぬ)
    1. [初出の実例]「是に郭務悰等咸くに喪服(アサノコロモ)を著て三遍(たび)挙哀(みねたてまつ)る」(出典日本書紀(720)天武元年三月(北野本訓))

あさ【麻】 の 衣(きぬ)

  1. 麻布の衣。麻織りのそまつな着物
    1. [初出の実例]「世をいとひこのものごとにたちよりてうつぶし染めのあさのきぬなり〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑・一〇六八)
  2. 服喪の時に着る麻の白い御服。喪服。麻の喪服(みそ)あさぎぬ。あさのころも。
    1. [初出の実例]「是れ対島に泊て大いに哭(まつ)りて、筑紫に到りて亦大いに哭る。難波津に泊て、皆素服(アサノキヌ)きる」(出典:日本書紀(720)允恭四二年正月(寛文版訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android