挙哀(読み)きょあい

精選版 日本国語大辞典 「挙哀」の意味・読み・例文・類語

きょ‐あい【挙哀】

  1. 〘 名詞 〙 中国で、葬式、または納棺後、棺の側にあって泣声をあげる礼。死者をまつるために哭泣する礼。日本では、御大葬のとき、八省院朝集堂前で諸臣がこの礼をとった。→挙哀(こあい)
    1. [初出の実例]「凡聞父母、若夫之喪、匿不挙哀者、徒二年」(出典:律(718)職制)
    2. [その他の文献]〔晉書‐元帝紀〕

挙哀の補助注記

「書紀‐天武元年三月(北野本訓)」所出の「挙哀(ミネタテマツル)」のように、訓読される場合もあった。


こ‐あい【挙哀】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こ」は「挙」の呉音 ) 禅家で、葬儀仏事が終わった後、参列の僧が哀、哀、哀と三度声を挙げること。きょあい。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「挙哀」の読み・字形・画数・意味

【挙哀】きよあい

弔い哀しむ。晋・劉〔勧進表〕離し、再びに辱めらる。~垂に擧哀し、上下泣血す。臣~頓首頓首、死罪死罪。

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