麻合郷(読み)おごうごう

日本歴史地名大系 「麻合郷」の解説

麻合郷
おごうごう

現田布施町大字麻郷おごう・大字別府べふ、および光市大字室積の伊保木むろづみのいよき辺りと思われる、京都嵯峨善入ぜんにゆう寺領の荘園

文和二年(一三五三)の小野貞右衛門家文書(「閥閲録」所収)に、

<資料は省略されています>

とみえる。これは、小野資村が観応二年(一三五一)に足利直冬方の豊田種本を討った功により、文和二年に足利義詮から麻合別府を与えられたのである。

嘉吉三年(一四四三)一月の潮慶庵周育譲状に「麻合内伊保木潮慶庵事」とあり、伊保木が麻合のうちに含まれていたことが知られる。また「正任記」文明一〇年(一四七八)一〇月五日に「嵯峨善入寺熊毛郡麻合郷庄主梵好都寺参謁了、百疋進之両国(豊前筑前)御祝言也」とみえ、善入寺領であったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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