麻宇那村(読み)あさうなむら

日本歴史地名大系 「麻宇那村」の解説

麻宇那村
あさうなむら

[現在地名]備前市麻宇那

大谷おおたに川流域の村で、木谷きだに村の南、天神てんじん山北東麓に集落がある。応永二一年(一四一四)三月三日の新田新庄熊野参詣者交名願文(和鋼記念館所蔵文書)にみえる「麻野村」は当地か。

慶長一八年(一六一三)和気郡御勘定帳に村名が記され、物成二〇四石余・夫米一四石余。寛永五年(一六二八)検地では朱印高四九二石余のほか改出高五五石余(貞享元年「和気郡高目録」池田家文庫)。「備前記」に枝村ハサマが載る。享保六年(一七二一)には田畠三〇町八反余、家数六六・人数四九六、池二ヵ所(備陽記)。文化年間の「岡山藩領手鑑」では直高七四六石余で家臣一人の給地。二口高五〇二石余、残高四一五石余、うち田方一五町二反余・二三九石余、物成一四二石余、畑方一四町三反余・一七五石余、物成七一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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