蕃山(読み)ばんざん

日本歴史地名大系 「蕃山」の解説

蕃山
ばんざん

宮城郡と仙台市の境にあり、ばん山・綱木つなき山とも称する。三峰からなり、主峰は西風ならい蕃山といい、標高三七九・二メートル。昔弘法大師が当山の姿が蓮華の葉に似ているのを見て霊場にしようとし九九ヵ谷まで開いたが、最後の一谷を天狗の群れに邪魔されたので紀州高野こうや山に行って金剛峯こんごうぶ寺を開いたという。のち松島瑞巌寺の雲居禅師がここに大梅たいばい寺を建てようとしたが、やはり天狗らの邪魔にあった。それをこの山に住む万二・万三郎の兄弟が天狗を追払った。兄弟は弓の名人で、兄の万二は二口ふたくち峠の磐司ばんじ(現名取郡秋保町)に、弟の万三郎は綱木の蕃山に住んで禽獣の猟をしていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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