麻績城跡(読み)おみじようあと

日本歴史地名大系 「麻績城跡」の解説

麻績城跡
おみじようあと

[現在地名]麻績村

麻績町村の北にある山城。中世この地を領した青柳(麻績氏とも称した)が早くから拠り、後にここに拠った服部氏(麻績氏)の要害城で、麓の麻績宿の裏に館跡がある。城はひじり山の南麓に岬状に突き出た尾根を切って十数段の郭をつくり、要所空堀を配したもので、主郭からは麻績盆地を眺望することができる。城跡は長野県史跡。

武田晴信の信濃攻略を記した「高白斎記」には天文二二年(一五五三)五月一日「麻績ノ儀落着」の記事があり、青柳あおやぎ城占領の直後に手に入れたことがわかる。青柳氏の本拠は坂北村の青柳城であり、仁科氏とともに小笠原氏と対抗していたが、ついに小笠原氏に下り、ここに拠っていたのであるが、その後武田家に下っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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