日本歴史地名大系 「麻績川」の解説 麻績川おみがわ 長野県:東筑摩郡麻績川現坂井(さかい)村の東端にある大林(おおばやし)山(一三三〇メートル)に発して西流し、同村楡窪(にれくぼ)で安坂(あざか)峠(修那羅(しゆなら)峠)から北西に流れる安坂(あざか)川を合流し麻績に入り、四阿屋(あずまや)山(一三八七メートル)の北麓を西流し、現麻績村桑山の下田(くわやまのしもだ)で、西条(にしじよう)盆地を北流する東条(ひがしじよう)川と合し、更に現坂北(さかきた)村を流れる別所(べつしよ)川を合わせ、差切峡(さしきりきよう)の谷を経て、名勝山清路(さんせいじ)で犀(さい)川の本流に合する。麻績川の流域一帯は地盤が第三紀層の砂岩・頁岩地帯であるので、降雨期には土砂の流失量が多く、殊に麻績村における聖(ひじり)山からの沢水は一気に盆地の住宅地や耕地を襲い、大水害を起こした例が多い。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報