麻績川(読み)おみがわ

日本歴史地名大系 「麻績川」の解説

麻績川
おみがわ

坂井さかい村の東端にある大林おおばやし(一三三〇メートル)に発して西流し、同村楡窪にれくぼ安坂あざか峠(修那羅しゆなら峠)から北西に流れる安坂あざか川を合流し麻績に入り、四阿屋あずまや(一三八七メートル)の北麓を西流し、現麻績村桑山の下田くわやまのしもだで、西条にしじよう盆地を北流する東条ひがしじよう川と合し、更に現坂北さかきた村を流れる別所べつしよ川を合わせ、差切峡さしきりきようの谷を経て、名勝山清路さんせいじさい川の本流に合する。

麻績川の流域一帯は地盤が第三紀層の砂岩・頁岩地帯であるので、降雨期には土砂の流失量が多く、殊に麻績村におけるひじり山からの沢水は一気に盆地の住宅地や耕地を襲い、大水害を起こした例が多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android