日本歴史地名大系 「麻績駅」の解説 麻績駅おみのえき 長野県:東筑摩郡麻績村麻績町村麻績駅「延喜式」に「麻績駅」とある。錦織(にしごり)駅(現四賀村錦部(にしきべ))から分岐して越後国に通じる支路の駅で、当時の道筋は立(たち)峠の西の古(こ)峠を越えて本城(ほんじよう)村の地籍に出、坂北(さかきた)村を経て麻績村にあった麻績駅に至り、坂井(さかい)村の冠着(かむりき)トンネルの上の古峠(九二五メートル)を越えて、更級(さらしな)郡更級村の弥勒(みろく)(現御麓)に下っており、今も古い道跡を残している。この峠の西に一本松(いつぽんまつ)峠(九三一メートル)があるが、これは鎌倉時代の道であり、室町時代以後はその西の猿(さる)ヶ馬場(ばんば)峠(九六四メートル)を使用している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報