黄朽葉(読み)キクチバ

デジタル大辞泉 「黄朽葉」の意味・読み・例文・類語

き‐くちば【黄朽葉】

染め色の名。梔子くちなしあかねまたはくれないをまぜた、黄色を帯びただいだい色。
織り色の名。縦糸を紅、横糸を黄で織ったもの。
かさねの色目の名。表は黄丹おうに、裏は黄。秋に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「黄朽葉」の意味・読み・例文・類語

き‐くちば【黄朽葉】

  1. 〘 名詞 〙 染色の名。梔子(くちなし)に茜(あかね)または紅を混ぜた色。織物では、経(たていと)を紅、緯(よこいと)を黄とする。秋用いる。
    1. [初出の実例]「きくちばの籠(こ)松虫をいれて水の西の面なる岩のかたはらに据ゑ」(出典:貞元二年左大臣頼忠前栽歌合(977))

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