黄櫨染袍

共同通信ニュース用語解説 「黄櫨染袍」の解説

黄櫨染袍

黄櫨染袍こうろぜんのほう 重要な儀式天皇のみが着用できる古式装束上着ハゼノキ樹皮スオウの木などを使って染め出され、「赤みがかった黄色」や「黄色みを帯びた茶色」と表現される色合いが特徴。地紋には鳳凰ほうおう麒麟きりんきりや竹がある。平安時代の9世紀、天皇の装束として、嵯峨天皇が定めた。江戸時代末期までの即位の儀式では、中国風の伝統的な礼装が用いられていたが、明治天皇の時から王政復古の精神に倣い、黄櫨染袍が使われるようになった。

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