日本大百科全書(ニッポニカ) 「黄草嶺」の意味・わかりやすい解説 黄草嶺こうそうれい / ホワンチョリョン 朝鮮半島の北部の中心部を占める蓋馬(かいま/ケーマー)高原の南縁にある峠。標高1200メートル。峠は赴戦嶺(ふせんれい/プチョンリョン)山脈の南西端にある長津(ちょうしん/チャンチン)高原の門戸にあたり、鉄道長津線によって咸興(かんこう/ハムフン)市につながる。黄草嶺の背斜面は高位置準平原の平坦(へいたん)な長津高原で、開析作用が弱く、北方に向かって緩傾斜をなしている。人造湖である長津湖から、流域変更式によって黄草嶺を越え、湖水を落下させて発電が行われている。[魚 塘] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例