黄金堤(読み)こがねづつみ

日本歴史地名大系 「黄金堤」の解説

黄金堤
こがねづつみ

[現在地名]吉良町岡山 下り松瀬戸 長坂

貞享三年(一六八六)吉良義央の時、須美すみ川・広田こうた川・矢作古やはぎふる川の氾濫を食止めるため、瀬戸寄名せときな山の西端と岡山背撫おかやませなで山の東端の間の隘路をふさぐために築かれた水防堤。長さ一八二・七メートル、高さ三・九四メートル。これにより瀬戸・岡山以南のよろいぶちなどの低湿地に流入する洪水を防ぎ、吉良の美田をなしたと伝えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 広田 ぶち 堤防

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android