(読み)レイ

普及版 字通 「黎」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 15画

[字音] レイ・リ
[字訓] おおい・くろい・のり

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(り)。は禾(か)を犂(す)いて耕作する意。〔説文〕七上に「履(くつ)の黏(のり)なり。黍(しよ)に從ひ、の省聲なり。は古利、履の黏を作るに黍米を以てす」とするも、その用例はなく、字の初義としがたい。〔詩、大雅、桑柔〕「民、黎ること靡(な)し」、〔国語、呉語〕「黎老を播(はき)す」、〔孟子、梁恵王上〕「黎民、ゑず(こご)えず」は、みな民をいう。黎黒の意があり、それで農民をいう語となった。秦では黔首(けんしゆ)といった。

[訓義]
1. おおい、もろもろ、ひとしい、ととのう。
2. くろ、くろい、くろい民。
3. おいる、としおいる、老人の顔色。
4. のり、履(くつ)作りに使うのり。

[古辞書の訓]
〔字鏡〕黎 アツム・スミヤカ・タミ・クロシ・アラシ・モロモロ

[声系]
〔説文〕に黎声として犂など六字を収める。犂に関する字が多い。

[語系]
黎・犂・lyeiは同声。梨lieiは声近く、その色は黄(れいこう)。老人のしみだらけの顔を凍梨(とうり)という。

[熟語]
黎黄・黎・黎黎献・黎元黎玄・黎黒・黎首・黎庶黎蒸・黎人黎豆黎氓黎萌・黎民・黎明・黎老
[下接語]
遺黎・遠黎・群黎・黔黎・庶黎・蒸黎・生黎・氓黎・黎・民黎

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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