黒井堰(読み)くろいぜき

日本歴史地名大系 「黒井堰」の解説

黒井堰
くろいぜき

江戸時代、米沢藩勘定頭黒井半四郎忠寄の進言により、藩主導により開削された灌漑用水路北条ほうじよう郷諸村(現高畠町では福沢村・山崎村・上平柳村・蛇口村・小其塚村・津久茂村・夏苅村・石岡村・糠野目村の九ヵ村)を潤し、現在もその地域の重要な用水路として黒井堰土地改良区によって管理・運営されている。

北条郷諸村は地味肥沃だが水利に恵まれず、諸役免除されている土地が散在していた。和算家でもある黒井半四郎は勘定頭になると米の増収をはかるため用水路建設を進言、藩はこれを受入れた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android