黒山廃寺跡(読み)くろやまはいじあと

日本歴史地名大系 「黒山廃寺跡」の解説

黒山廃寺跡
くろやまはいじあと

[現在地名]美原町黒山

東除ひがしよけ川と西除川に挟まれた標高四三―四四メートルの中位段丘上に位置する寺院跡。昭和五四年(一九七九)当該地域の一部の発掘調査により石敷の溝状遺構・焼土層などが確認され、堂宇が存在したことが推定される。出土遺物には小金銅仏の右手先、軒丸瓦(単弁蓮華文・複弁蓮華文・巴文)軒平瓦(重弧文・唐草文・連珠文)、丸瓦・平瓦・鴟尾瓦塔凝灰岩・磚・須恵器土師器緑釉陶器・瓦器などで、奈良時代前期―鎌倉時代に属する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 礎石 巴文

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