黒影(読み)コクエイ

デジタル大辞泉 「黒影」の意味・読み・例文・類語

こく‐えい【黒影】

黒いかげ。また、遠方や暗い中にあって黒く見えるもの。
「怪しい人影の行手に当って又他の―が現れた」〈宮本貧しき人々の群

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黒影」の意味・読み・例文・類語

こく‐えい【黒影】

  1. 〘 名詞 〙 黒いかげ。かげぼうし。また、遠方にあって黒く見えるもの。
    1. [初出の実例]「疾風の如く馬車の側を掠めて瞬く間に一点の黒影(コクエイ)となり畢んぬ」(出典:義血侠血(1894)〈泉鏡花〉一)

くろ‐かげ【黒影】

  1. 〘 名詞 〙 黒く見える物の形や人の姿。
    1. [初出の実例]「一見空車(からくるま)かと思はるる中より、やがて降り来れる二個の黒影」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android