黒田英雄(読み)くろだ ひでお

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒田英雄」の解説

黒田英雄 くろだ-ひでお

1879-1956 明治-昭和時代の官僚,政治家
明治12年9月2日生まれ。大蔵省にはいり,主税局長をへて昭和2年次官。9年帝人事件に連座し休職,のち無罪となる。7年貴族院議員。22年参議院議員(自由党)。東洋火災海上保険社長,東京開成中学校長などもつとめた。昭和31年11月1日死去。77歳。岡山県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の黒田英雄の言及

【帝人事件】より

…これに対し34年1月武藤山治(元鐘紡社長)経営の《時事新報》が〈番町会を暴く〉を連載して番町会の帝人乗っ取りで,中島久万吉商工相らも関与した不正があると攻撃,3月武藤の暗殺で疑惑が拡大した。東京地裁への告発を機に,4月関係者が拘引され,5月次官黒田英雄ら大蔵省幹部の逮捕に発展し,さらに中島,三土(みつち)忠造鉄道相にも取調べが及ぶ形勢に,7月3日斎藤内閣は総辞職した。被疑者には200日以上の長期拘留,革手錠などの過酷な扱いがなされ,〈司法ファッショ〉の非難を呼んだ。…

※「黒田英雄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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