黒肥地寺跡(読み)くろひじじあと

日本歴史地名大系 「黒肥地寺跡」の解説

黒肥地寺跡
くろひじじあと

[現在地名]多良木町黒肥地 小林

青蓮しようれん寺から西に約一キロ、県道三三号沿いの丘陵地の竹林の中に現在ただ一つ残存する虚空蔵堂が、もとの黒肥地寺の本堂である。宗派・山号ともに不明。本尊虚空蔵菩薩。文安五年(一四四八)相良氏滅亡とともに廃寺となった東明とうみよう寺跡に建立されたといわれる。本尊の虚空蔵菩薩坐像の台座背面墨書銘に「作黒肥地寺住持恵雄仏法無退転□富貴者勿如此諸仏擁護加護蒙曰 衆生利益□志者遂末代 乃至法界平等利益而已 寛正六年乙酉卯月廿五日 大願主族峯正睦僧 黒肥地寺当住恵雄」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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